当店のＨＰにおこし頂きありがとうございます。
京つけもの川久　北尾商店、web担当の三代目の嫁です。
当店は家族だけで営んでいる小さな漬物屋です。
京都は西京極の地においてお客様に支えられお商売させて頂いています。

当店はお漬物の原材料である野菜の旬を大切にしています。
「漬物」の製法はシンプルな分、野菜そのものの味が思った以上に影響されやすいのです。
だから、どんなにお客様からご要望があったとしても時期はずれに千枚漬けを作ったり冬に胡瓜のぬか漬けを売るようなことはいたしません。
当店の看板商品である千枚漬などは、原材料である聖護院かぶの産地を細かく指定しているため、京都で一番販売期間が短いように思います。
又、納得のいく原材料が無い場合は製造を見合わせます。

私たちはお漬物を農産物だと考えています。
経済効率だけを優先して均一に作られる工業製品のような漬物とは違い、昔各家庭で漬けられていた「飽きずに毎日食べられる味」を目指しています。
手づくりゆえ若干味のばらつきがあるように思われるかもしれませんがご容赦下さい。
人工的な味に慣れた方には少々物足りなさを感じるかもしれません。(そんな場合にはお醤油や七味唐辛子をプラスする等お勧めしています。)

そうして大切に作ったお漬物を私たち家族は毎日食べています。
昼・夕には山盛りのお漬物が食卓に上ります。
お客様には私たちが食べているものと同じものを提供させて頂いています。

創業90年以上経ち、お客様とはいくつもの交流があります。
20〜30年のおつきあいのあるお客様も少なくありません。
「漬物屋を営んでいる遠い親戚」のように思って頂いているようです。
これからもこのような関係を築けるよう丁寧な仕事をしてゆきたいと考えています。